山口大学・山梨大学編入体験記

めがねです。山口大学工学部知能情報工学科と山梨大学工学部メカトロニクス工学科の3年次編入学試験を受験してきたので、体験記でも書いておきます。

 

 

自分のスペック

  • 席次 : だいたい40人中下から2番目
  • TOEIC : 2021年10月525点→2022年1月30日610点

 

受験校

  1. 山梨大学工学部メカトロニクス工学科
  2. 長岡技術科学大学電気電子情報工学課程
  3. 山口大学工学部知能情報工学
  4. 徳島大学理工学部情報光システムコース(情報系) 

 山梨大学の発表後に長岡と徳島だったので、その2つは出願したけど受験しませんでした。    

 

山口大学

前日

 大学編入シリーズの第一弾だったけど、旅行気分で山口に向かいました。

 

 学校を1限だけ受けて姫路駅に向かいました。姫路駅なのでもちろん駅そばを食べました。

 これ書いているときに、天ぷらそばじゃないことに、姫路民に怒鳴られました。姫路民は怖い人しかいません。

駅そば

 新山口駅宇部線に乗り換えました。乗り換え時間が長くて観光しようと、観光案内所に行くと、「この辺りは何もないので、喫茶店などで時間をつぶしてください。」と言われました。

 宇部新川駅についたら荷物を預けて下見に行きました。バスの本数が都会より少ないので、バスの案内所で試験当日のバスも聞いておきました。バスの時間調べるのが苦手な人は現地の人に聞きましょう。

 

 下見から戻ってきたら夕方だったので、地元の薬局で翌日の朝ごはんを買って、晩ごはんのラーメンをしばきました。美味しかったので、大盛りにしとけばよかったと後悔しています。唐揚げをホテルに持ち帰りました。

ラーメン
当日 

朝起きて、雑に朝ごはん食べて、大学に向かいました。道中のバスは高専生でいっぱいだったので、早めに並んで前の方に座りました。試験会場がわかってる人は早く行けたほうが楽なので、早めに並んで前の方に乗りましょう。あと小銭も十分に用意しときましょう

 

 知能情報工学科は数学とTOEICじゃんけん。

 TOEICは600点で80点、990点で100点っていう感じでした。(詳しい計算方法は要項に書いてるとても優しい大学。)

 

例年数学は大門が4つあって、微分方程式と行列は必ず出てます。

今年は、完全微分方程式(←許すな)、グラムシュミットの正規直交化、正八面体で遊ぼう、サイコロとコインで遊ぶ問題が出ました。

 

 完全微分方程式は(1)で示された式が完全微分形であることを示す問題。そして(2)で一般解を求める問題。完全微分方程式はでね~だろな~と思ってたので、見事に闇討ちされました。示された式をいじいじしてると、なんかいい感じになったので(1)をそれで埋めたらあってました。(2)は完全に白紙。どうせみんな解けてない ←みんな解けてた。

 

 グラムシュミットの正規直交化はグラムシュミットの正規直交化。1*2の行列だったから丁寧丁寧丁寧にする余裕が生えた。三日前にやり方覚えたのはないしょ。

 

 正八面体で遊ぶ問題は、向かい合う辺の中点どうしを結んで切断して面積求めて(1)。(2)は正八面体に内接する球の体積を求める問題でした。やり方知らなかったので、中学校の時の古の知識を思い出して、なんとか埋めました。あってるかわかんない。

 

 サイコロとコインで遊ぶ問題は、サイコロを振って出た目*100円(1~3なら-100円)がもらえるゲームか、コインを5回投げて表の数*100円もらえるゲームのどっちが儲かりやすいか考える問題。なんでか知らんけど確率分布図を書いて比較した記憶。

 

 完全微分方程式以外はまぁ例年通りって感じで、完全微分方程式を解けてるか解けてないかで変わってそう。あとTOEICが直接関わってくるのもいいなぁってなってました。

 

 面接は、志望動機と高専での部活と大学でやりたいことを聞かれました。本当にテンプレな面接で、面接官が聞きたいことをしっかり返すのが大事かと思いました。ただ、面接は1番だったのですぐに帰れました。11時前には大学を出るほど早く帰れたので、早めに出願しましょう。←これまじ

 

 帰りの新幹線でふぐ福飯という駅弁を食べました。ひっくり返るほどおいしくて、自分の好きな食べ物選手権第三位になりました。是非食べてみてください。

ふぐ福飯

 

 結果 見事に不合格

山口大学の結果

山梨大学

前日

トンネルを抜けると、そこは雪国であった。(大嘘)

 前日は、12時くらいに甲府駅に着こうってことで新大阪を7時半くらいに出ました。名古屋までだったのに、シンカンセンスゴクカタイアイスのピスタチオ味を京都を出たくらいに買いました。とても硬かったので食べ終わったのが、名古屋に着く3分前でした。思ったよりピスタチオ味が強くて、ピスタチオを感じました。もう食べない。

シンカンセンスゴクカタイアイス

 

 名古屋駅では乗り換え時間が30分くらいあったので、立ち食いのきしめんを食べました。自分の好きな食べ物選手権の2位のやつです。名古屋に来たら食べてください。いや、食え。

きしめん


 名古屋からは特急しなの号とあずさ号を乗り継いで甲府に向かいました。最速経路は静岡経由なんですが、関西から行くのなら、名古屋→塩尻甲府→静岡→金山(名古屋駅のお隣)って感じで乗車券を買ったほうが安いので、このルートを採用しました。しなの号は結構左右に揺れるので酔う人は気をつけた方がいいかもしれません。あずさ号の座席にはまくらがあって、最高でした。一緒に行った某オタクは電車の中でも勉強していましたが、自分はできませんでした。楽しかったです。

 

 甲府に着いてからは、荷物をコインロッカーに預けて、試験会場の下見に行きました。下見に行っておくことで、駅からの距離感や会場の雰囲気、周辺のコンビニの位置、きれいなトイレの場所を把握しておくことで、当日に心に余裕が生まれます(まじ)。

 下見が終わったらその足で、武田信玄公が祀られている武田神社に行きました。道中で高専生と思わしき人物(♀)と遭遇しました。きっとおそらくたぶん大方恐らくけだし応用化学科でしょう。すれ違ったとき、n度見されました。武田神社で、お参りして合格祈願のお守りを買いました。暑い暑い日だったので、きなこと黒蜜がかかってるアイスを食べました。おいしかったです。

アイス

 駅で荷物を回収して宿に行きました。湯村温泉の柳屋というところに泊まりました。宿に入った瞬間、予約している宿を間違えたかと思いました。"ホンモノ"の旅館で、編入試験で泊まる宿じゃなかったです。某オタクが一人8kくらいで取ってくれました。山口受けたときの宿の10倍くらい広かったのでのんびりできました。

宿情報
当日

宿で大量の朝ごはんを食べて、バスにのって甲府駅を経由して大学に向かいました。甲府駅で予定していたバスに乗れなかったのでタクシーに乗りました。タクシーはやっぱり偉大で天才が生み出したシステムであると痛感しました。

看板

 会場に着いてからは、電子回路の教科書を読んでました。読んでいたら大学の先生から「それ学生のときに使ってた本や」っていう感じで話しかけられました。その他にも、先生同士でわりとおしゃべりしていたので、雰囲気は良さげでした。試験をやる雰囲気としてはだめだけれども。

 

 メカトロニクス工学科は例年受ける人が少なくて、去年一昨年は受験者0人でした。過去問は過去3年しか掲載されないので、一年分しかなくてしんどかったです。

 

 受験科目は物理、機械系の科目2つ、電子回路、デジタル回路、ソフトウェア、情報数学(離散数学)の5つから3つ選ぶ形式です。自分は機械のことはなんにもわからないし、物理から逃げたし、専門科目がある大学は電気系の学科しか受けてないので、電子回路、デジタル回路、情報数学(離散数学)で勝負しました。

 

 電子回路は電流帰還バイアス回路とオペアンプの非反転増幅回路でした。両方とも教科書に書いてあったことを思い出してなんとかしました。電流帰還バイアス回路の方は、電気回路の知識も使いました。電気回路を出せ。5〜6割

 

 デジタル回路は、4桁の二進数が素数であるかどうかを判定する回路を作る問題でした。(1)がブロック線図を使って表せって問題で、電子回路の方にブロック線図が載ってたので、いい感じに利用させていただきました。終了10分前に真理値表の間違いに気が付いて大慌てで修正したとかいうヒヤリハットを体験するなど。見直しは大事。10割

 

 情報数学(離散数学)は3*3の行列の固有値固有ベクトルを求める問題と、変なサイコロで遊ぶ問題と、写像に関する問題。写像はノーマークだったけど、よくよく問題を読んだら、グラフを描いて、囲って、面積求める問題。写像を理解してなくても解けてしまった... 固有ベクトルが何故か出なかったので9割

 

 面接は最初にどこの宿に泊まったかを聞かれるとかいう想定外。自分が泊まった宿の女将さんが山梨大学工学部の出身らしくて、面接官とゲラゲラ笑いました。

その後は研究について根掘り葉掘り聞かれた。自分は超音波を使って骨をなんやらかんやらする研究をしているんですが、それに興味を持ったらしく、「どんな骨使って実験するの?」とかいろいろ聞かれました。楽しそうでした。

一応、メカトロニクス工学科ということで、メカトロニクス工学科を選んだ理由と、メカトロニクスの要素の一つである、メカ部分の機械について聞かれました。高専でまじでなにも全くやったことがないので、素直に知りませんと答えました。ただ、大学でものづくりをやりたいですと言っておきました。

 

結果 合格

山梨大学の結果

 というわけで春から山梨大学に通うことになりました。席次が底辺でも国立大学に編入できることが証明されてしまいました。どうしても国公立大学編入したい人は、しっかり大学を調べることをおすすめします。

各大学の日程,入学誓約書の期限,受験科目,倍率,例年の受験人数,過去問を比較して、受かりそうなところを重点的に受けたらなんとかなります。チャレンジしたい大学があるなら、その大学を軸において選んでみてもいいと思います。

これを見て編入試験のモチベが上がったらうれしいです。